2012年3月14日記:毎年12月にビニールフレームを作る前に藤の剪定を行って、その蔓を保存しておき、時間がある時に細工物に利用している。一番簡単で良く利用するのはクリスマスリースであるが、あまり芸がないのでここでは籐籠を紹介する。

 これのどこに芸があるか問われると困るが、1年かけて伸びた藤の蔓を何か籠のように編み上げて行く過程で感じる、古代から受け継いでいる自然との一体感に支配されていると、勝手に籠が出来上がってくる。

 最初の計画では、こんなに底が尖ったものを作るつもりはなかったし、こんなに大きなものにするつもりもなかった。困った。使い道も、置き場所もない。

 だが、新婚さんにプレゼントするのには最適だ!

藤づる細工

 ◆2012年2月作成

長さや太さを揃えて小分けしておく

ある程度丸めておいた方が細工はしやすい

 ◆2011年2月に作成した籠

一応完成、作業監督はあまり(全然)気に入っていないようだ。

最初のこの段階が一番肝心

作業監督はオニイ(牡ネコ)

多分これは巻き始めて2日目に入っている

この段階でやめておいた方が正解だったかも

ほぼ形が出来上がった状態。底の処理はしていない。

 ◆2018年12月21日 藤籠(一部ブラックベリー)
 ◆2018年12月 リース、赤い実はカラスウリ

リースも籐籠もフジ剪定カスの廃物利用。芸もなく、ただ成り行きの儘に枝を丸めたり編んだりしていけば勝手に出来上がる。カラスも食わないカラスウリの実は、この時のためにあったかのように輝きを発する。

 ◆工作参考資料

2013.03 タイ、HHL/チェンライ県 シュロ籠 1

2013.08 タイ、HHL/チェンライ県 シュロ籠 2

 ◆2018年12月 リース、赤い小さい実はバラの実
 ◆2020.01.13 ガイコツ山 工作材料採集

ネットでヤマブドウの蔓で編んだ籠を見た。ついでに籠作りに適した蔓を調べるとガイコツ山に当たり前にある名前が並んでいた。そこで剪定ばさみを持ってガイコツ山に採集に出かけた。日当たりの良い林の縁は枯れた蔓だらけ。手当たり次第?に丸めてザックに詰め、サッカー場の陽だまりで使えそうなものだけを選り分けて持ち帰った。上の写真は選別前の状態。白いものはそのまま、茶色のものは太いものだけにしたら、白いものとほぼ同量に減った。しばらく日陰干ししてからの細工となる。その時点でポキポキ折れてしまうようであれば籠に適した材料でないということになる。